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秋野 詔夫
第13回日本熱物性シンポジウム講演論文集, p.273 - 276, 1992/00
コレステリック液晶の微粒子を液体中に懸濁させると流体中の温度場を色彩分布として可視化することができる。最近、液晶懸濁法で可視化された色彩分布を、テレビカメラ、画像処理装置と計算機を用いて、温度分布を客観的に決定できる技術が開発されようとしている。しかしながら定量的測温技術として確立するには、まず基本となる色彩-温度関係の定量的関数関係を知り、さらに、懸濁溶媒、懸濁濃度の影響、ヒステリシスの有無などで2次的効果をも定量的に把握しておかなければならないが、ほとんど知見がないのが現状である。本研究では、液晶粒子をシリコンオイルに懸濁させた溶液の色彩-温度特性を明らかにするとともに、色彩変化を引き起こす物理的メカニズムである液晶相変化挙動を熱分析手法によって評価・検討した。
佐藤 章一; 中島 隼人; 池添 康正; 小林 敏明; 清水 三郎
JAERI-M 6139, 35 Pages, 1975/05
炭酸ガスを遷移金属低級塩化物と反応させて、一酸化炭素を得、これを水蒸気と反応させて水素を得る反応を基本として、熱化学的閉サイクル水素製造のための新プロセスを構成した。この各プロセスについて、反応の自由エネルギー変化を計算し、一部については一酸化炭素の平衡分圧を計算した。また、炭酸ガスの反応について、示差熱天秤とガスリロマトグラフィーによる実験を行い、考察した新プロセスのうちでの相対評価を試みた。また、炭酸ガスまたは炭酸塩の照射線分解反応による一酸化炭素生成についても実験を行い、有望な結果を得た。本報告は、昭和49年度に行った研究のプログレスレポートとしてのまとめである。
永井 崇之; 岡本 芳浩; 塩飽 秀啓; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*
no journal, ,
PdOは、ガラス固化プロセス環境条件でNaNOや希土類硝酸塩の脱硝物と反応して複合酸化物を生成する。本研究は、高レベル放射性廃液成分であるPd(NO)を対象にPd化合物の加熱還元挙動、共存する希土類硝酸塩の脱硝物とのPd化合物高温合成、溶融ガラス中でのPd化合物の還元状況を確認した。
河口 宗道
no journal, ,
令和3年度に実施した、水素化ナトリウム(NaH)の熱分解挙動に関する基礎的研究を報告する。本研究は、もんじゅのコールドトラップの廃止措置に向けて、TG-DTA及びFT-IRを用いたNaHの熱分解挙動の基礎研究を行った。NaH中のNa-Hは弱いイオン結合のため、約565Kで水素が移動しやすい状態となる。さらに加熱すると水素は熱分解によって脱離する。各速度式(, , )を使った簡易モデルによりNaHの熱分解挙動の定量的な評価が可能となった。ただし、Naの蒸発は過大評価の傾向を示した。